ep7を再読してるんですが

ヤスって怖い子だな……。

「鐘音さんに悪戯しないでください！　するなら私に！」
って鐘音を庇ったり、
「本当に鍵は消えたの…？」
って独白してるあたりだけ見ると、善良な子に見えるけど

真相は、
ヤスは事前に自分の鍵束から鍵を一本抜いて
（鐘音が言うには輪が硬くてかなり大変な作業）
鐘音のロッカーを勝手に開けて鍵を放り込んで、
その部屋の掃除に回る機会を眈々と待ち続けて、
鐘音の背後で鍵をすり替えたわけですよね。
そんで鐘音に「あんたがやったんでしょ！？」って突っかかられても
真顔で「魔女を敬わないからです。私はやってません」
ってしらを切ってたわけで。

こんな剛胆な事、普通の神経だったらなかなかできませんよ。
やるにしても、びくびくしちゃうのが普通で、
顔に出さずにそんなこと出来ちゃうヤスの肝の据わり具合パネェ。

寮の一人部屋で黙々と鍵束の硬い輪を開けて、
鍵を一本抜いて、輪を戻して……
って準備してるヤスを想像すると怖いです。
チャンスが巡ってくるのだってすぐじゃないし、
ヤスはいったい何日かけて準備して機会を待ってたんだろう。

本当に性根の良い子なら、その数日の間に
「やっぱり良くないよね」って改心したり
「見付かるとヤバいし」って気が萎えたりするのに。

決めた事は成し遂げる粘り強さは金蔵譲りか…金蔵率75％ですもんね。